G2の作品解説
偶然にも1920年代のパリ・モンマントルに住んでいた
天才画家モジリアーニと文豪・ヘミングウェイの二人。
もしも友人だったならどんな事が起こっていただろう?
もしもヘミングウェイが女性で、モジリアーニの恋人だったらどうなっていただろう?
モジリアーニの死後、妻が後追い自殺し、それが後年に映画化されたことで
彼の絵は高騰するのだが、その映画が生前に撮影されていたらどうなっていただろう?
そんなふうに想像を膨らませながら書いてみれば、
なぜか2006年の新宿近辺に生きる日本人たちのお話になりました。
初代iPhone発売の1年前です。SNS社会になる以前の日本。
ところが、そこに20年後の技術である超進化したA.I.テクノロジーが絡んできて……
断片的なコントのように見える各エピソードが、どんどん繋がっていき、
画家・小説家・俳優という特殊な人生を生きる人たちの悲喜こもごもと、
いつの時代もちっとも変わらない男と女のアレコレも盛り込んで、
摩訶不思議ワールドに皆様をお連れします。
タイムトラベルの場面のない、タイムトラベル・ファンタジーだったりもします。
独自のキャラを持ち、腕前もしっかりした俳優たちが集まって、
毎日、ああだこうだと試行錯誤しながら、情熱を込めて芝居を作り上げつつあります。
この作品が小劇場のエポックメイキングになることを夢見て。
スタッフも初めてご一緒する現役・多摩美大生の太田空見ちゃんの舞台美術、
奇才・吉田能さんの音楽など、見どころ聴きどころもたっぷり。
人生最小というミニマム空間でお届けするG2作品の新機軸、
どうぞご期待ください。
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